目次

episode3. 認定こども園移行は園児数減少、少子化が要因

藤田 3人の先生に自己紹介をしていただきましたが、共通するところとして、認定こども園に移行したきっかけのお話をしていただきました。やはり園児数減少とか少子化が一つの大きな要因だったのかなと思っております。

本日この井戸端会議をご視聴いただいている先生方は私学助成の園さんが多いと伺っています。今後、認定こども園ヘの移行を考えられるのであれば、同じような課題感をお持ちだと思いますので、何かヒントを持って帰っていただければと思います。

先生方も出生数の話をされていましたが、コロナ禍でまた一気に出生率が下がりました。2021年は出生数が約81万人ということで、日本が予測していたよりも10年15年早く少子化が加速した現状を皆様もご存知のことかと思います。全国的な少子化傾向が続く中で、さらに子どもだけでなく、人口全体が減少しているエリアであるところも、今回ご参加の園さんの共通点じゃないかなと思っております。

認定こども園では、それなりの園児数を確保しつつ、職員数はある程度多めにした方がバランスがいいと言われております。でも、園児数のバランスが崩れることで、一気に職員数のバランスとかも崩れるという環境も想像できるんじゃないかなと思っております。

episode4. 【園児募集、職員確保のための工夫】

藤田 共通するそのような環境の中で、子どもたち、地域から注目を集めるために、園のことを知ってもらうために何か取り組まれていること、工夫をされていることはありますでしょうか。ストレートに言うと園児を集めるために、職員確保のために工夫をされていることがあれば教えてください。

安藤 職員確保では田舎を走っている電車なんですが、養成校に行く学生さんがいっぱい乗っているので、電車の中に職員募集のポスター、車内広告を載せました。本当に田舎の電車なので、もう車内広告自体が少ないんですよ。そんな中にポツンとあって、なかなか効果がありました。うちに面接に来る学生さんに聞くと、あのポスター見てきました、っていうのはありますね。

園児募集に関しては皆さん一通りやっていらっしゃるとは思いますが、前の打合せのときに安本先生に教えていただいた、プレスクール的な取り組みがあります。これはすごくいい取り組みだと思い、当園もトライしてみました。安本先生、お話しいただけますか。

安本 なんかもう必死でやっているんで、それが正しいかどうか自分自身もわかっていませんが、やらなければ生き残れないという危機感を感じつつ、やっています。


今、安藤先生が振ってくださった話は、子育て支援の事業なんです。やられてる園さんも結構多いかと思いますが、1号認定対象で、年少さんの入園前のお子さんを日替わりで預かるやつです。親子で遊ぶということではなくって、純粋に子どもを預かるという、地域子育て支援事業です。

ずっとやってきたんですけど、今年度からちょっと新たな試みとして、すべて無料にしました。1回当たり千何百円かをもらっていたのを、0円にしました。ただし、お昼ご飯・お弁当は持参してくださいねということで。月曜から金曜まで、水曜日だけ午前中のみですが、9時から14時半まで使っていただいています。

それで採算が取れるのかですが、基本的には補助金が出ますので、その事業に取り組んだ支出分は、補助金上限額内であれば、補助金ですべて賄えます。うちの支出がないので、それならばいけるんじゃないかということでやっています。


藤田 保護者の負担をゼロ円にしても、補助金で賄えるわけですね。

安本 2021年度はコロナ禍の影響で、利用者数は少なかったんです。年間で延べ66人でした。1人で何回もという子もいるので、実際の利用人数はもっと少なくなります。

それが今年度、2022年度は今2学期ですが、1日10人超という感じで、1週間で50人です。河内長野市では1人につき1週間の利用限度回数を3回にしています。5日間毎日使うと、それは3号認定と同じという話になるからです。基本的に1号という前提に立つと、1週間の利用限度を3回に設定しているわけです。

1人当たり1週間で3回までというかたちでも、毎日10人が来る状態です。職員は子ども6人に対し1人でやっていましたが、今年度からは10人来るので、3人非常勤の先生を入れました。3人分の人件費が補助金の上限内であれば、利用者数によりますが、上限年間300万円が出ることもあるんです。それだけ出れば非常勤の先生は全員扶養内なので、補助金内で賄えます。

うちの持ち出しはゼロで、それだけ使ってくれる人が増えて、口コミが広まっていけばいいかな、知名度につながるならよしだなと思って実験的にやっています。


安藤 安本先生はもう、来年度の1号認定は募集開始したんですか。

安本 園見学や個別の説明は6月から徐々に始まってきていて、9月1日からは願書を配布してます。願書の出具合でいうと、去年に比べるとやっぱりスピード感は上がってると思います。

今お話しした子育て支援事業の対象児に、今年度の1歳児クラスの子も入ってるんです。2歳以上になってるのに2学年分預かってるんですね。だから、その下の学年の子どもでいうと、1号満3歳児入園を希望している、申し込みの相談だったりっていうのが、今の時点で15名ぐらい来てて、年少さんの入園の想定してる数近くきているので、やった価値はあったと実感しています。


安藤 ゼロ円にした効果はあったわけですね。

安本 ただ、自分の中ではまだ頑張らなあかんだろうと思っています。自分の園の保育を、まだ入っていない保護者さんにも、わかってもらわなきゃいけない訳です。その情報発信がやっぱり難しいですね。地域の中でブランド化された園、ちょっとアイコン的な園とかありますが、うちはまったくそうじゃないんですよ。歴史も割と新しい園でもあるので、そこをどうやって気づいてもらえるか。その上で、うちの園の先生たちが一生懸命やってる、いいと思って信じてやってる保育を、どう理解してもらうかなんです。これは先生たちの仕事というよりも、僕ら運営側の営業努力なんだと思っています。

街の取り決めとして、園児募集を謳っちゃいけない、園児募集の広告を出しちゃいけないんです。街を汚しちゃいけないっていう前提があって、街中にポスターを貼れない、ポスティングしちゃいけない、そういうのがあります。ですから細々と園内やバスにポスターを貼ったり、SNSで発信したりとかしています。その中でどうやって宣伝をしていくかっていうことを、今頑張らなあかんなあと思っています。

もう一つは、子育て支援を無料にしたことで、一定の効果は得たかもしれません。ただ、それは本質的なうちの園の保育を見てもらってるわけじゃなくて、あくまで預かり保育の範囲内なので、次の課題はまだあるなって感じています。だからそこのヒントを、皆さんに教えもらえたらうれしいなと思っているんです。

episode5. 【登録者数1万1000人、1037万回視聴のYouTube】

西尾 僕は園児募集のためのSNSでは、安藤先生のマリアこども園のYouTubeの話は、絶対聞いておきたいと思います。チャンネル登録者数1万1000人ですし、再生回数で一番すごい動画は1037万回なんですよ。

安藤 YouTubeは、私がアメリカにいていろいろITをいじってたときの同じ世代の人たちが作っているんです。同じ空気感があった中で、こんな差が出てどうしよう、だったら利用してやれと思い使い始めました。一番最初はすごく古くて、当時はまだYouTuberとかいない頃からやっています。多分皆がその頃から登録してくれたのがずっと残ってるんじゃないのかなとは思います。

あとは、うちのバスが猫の形をしたバスなんですよ。それを外国人がよろこんでくれて、NHKにもうちのYouTubeが出たんです。それが結局一番ガンときちゃって、それがずっと続いてるっていう感じかな。

西尾 確かに1037万回視聴の「イスとりゲーム」も215万回視聴の「ニャンニャンバスがやってきた!!」も、アップロードされているのは10年前ですね。


 イスとりゲーム:https://youtu.be/hdZpWfeUB7g
 ニャンニャンバスがやってきた!!:https://youtu.be/QwtyaRbw4Fc

安藤 ずっとやってるって感じですよね。


藤田 広報の常套手段でもありますが、この幼稚園の業界に関わらず、情報発信してあげておいてWeb上に残して置いておく、いつでも見られる状態にしておくのは定説みたいなところもありますので、うまく活用されてますね。

安藤 YouTubeあげてるから、だから人が増えてるのかどうかっていうのはわからないんだよね。


藤田 そうですね広報の考え方からすると、人を集める、注目を集めるっていうところで、本来の園児数を増やす、確保するっていうところに直接的につながるかというとちょっと難しい観点はあるとは思います。でも園を知ってもらうだったり、先ほど安本先生がおっしゃられてた、どうやって認知を増やしていくのかっていうところには、一役かかってるんじゃないですかね。

episode6.【やっぱり今はInstagram?】

安藤 今言われるのはやっぱりInstagramでしょ。うちには、Instagramは一応あるんだけど、ずいぶん前にあげただけで。安本先生はInstagram、今どきの映える写真とかをいっぱいあげてますよね。

 おしお幼稚園 公式Instagram:https://www.instagram.com/oshio_kindergarten/?hl=ja

安本 そんなことはないですよ。

藤田 何が一番今はウケるの?お母様方には。

西尾 僕はInstagramなんじゃないかと思いますけどね。

藤田 年齢層だったりターゲットによってメディアを使い分けるっていうのは一つだとは思うんですけれども、年齢層といっても幅広くいらっしゃるでしょうし。

安本 電話問い合わせは「Instagram見ました」っていうのはありますね。

安藤 SNSでこれからどんどん発信していきましょう、みたいな話になっていて、InstagramとTwitterは絶対ですよ、っていう話を聞くんだけど、僕の世代はFacebookの世代だったから、InstagramとかTwitterって言われてもちょっとよくわかってないんだよね。

西尾 もう若い先生に任しちゃえばいいんじゃないですか。僕の場合はターゲットが先生たちなので、僕はひたすらFacebookをやり続けてます。僕らみたいな幼稚園さん保育園さん向けのシステムは、多分Instagramをやったところで、保護者が対象じゃないからターゲットの人に届かないだろうし。Facebookをやってても、近所のおじいちゃんしか見に来てくれないと思うのでInstagramをやるとか、今だとやっぱりLINEをやられてる園さんとかは増えてきたなと思います。

episode7.【園が外とつながる】

西尾 安本先生のブランディングみたいな話になると思うんですけど、多分1ヶ月に1回何かを宣伝をするんじゃなくて、日々の様子を毎日こつこつアップし続けることが、ここにこの幼稚園があってこういう活動をやってんだ、みたいな積み重ねになるんじゃないかなあとは思っています。先日、埼玉県のこども園さんに行ってホームページのリニューアルの相談を受けました。やっぱりホームページを頑張って動かしているよりも、SNSを動かしていた方がいいんじゃないかなとは思います。うちの会社も会社のホームページをここ数年更新した記憶がないんですね。サービスSNSとサービスのブログだけ毎日のように更新している感じです。


 VISH株式会社 公式Facebook:https://www.facebook.com/vishinc
 バスキャッチブログ:https://blog.buscatch.com/category/kindergarten

藤田 何をやればOKっていうものは広報にはないと思うんですね。先ほどの話で誰をターゲットにするのか、その狙うターゲット層がどういう人でどこに集まっているのかで、優先度を定めたらいいと思うんです。広報的な鉄則で言いますと、まんべんなく手を出せるだけ無理なくやり続ける、というのが多分、正攻法だと思います。Instagramをやっていればいいのか、っていったら、それでもいいんやけどそういうわけでもない。

それぞれのSNSには特徴があります。Twitterは短文で拡張性があるけれども、Instagramだったら視覚情報から入ってきやすいとかですね。それぞれの特徴を活かしながら広報をされるのがいいんじゃないかと思います。あとは広報はやり始めたからといって、すぐに結果が出るもんでもなくて、先ほど安藤先生からもあったように、過去の情報が急に注目を集めるとか、積み上がった情報を見て信頼度を高めるっていうようなこともよく言われています。やっぱりまんべんなく、できること得意なことから始めるっていうのも一つなんじゃないかなとは思います。


安本 本当にそうだなあと思っています。僕の中では完全に地域に出ていかなきゃいけないとは思っています。今まではちょっと受け身だったんですね。そこに幼稚園があって、希望する人が入ってくるのを受け入れていたんですが、ここに幼稚園があるんだぞって言っていかないといけないと思っています。SNSを使っていくことも一つだし、イベントを定期的に打って集客率を上げていく、ちょっと知名度を上げていくようなことをしています。

最近ではちょっとお店とコラボさせてもらって、子どもの絵を飾らせてもらう。カフェとかにお茶に来たお母様方が「かわいいですね」って言ったら、「これはおしお幼稚園の子どもの絵なんだよ」ってオーナーさんが言ってくれる。するとちょっとは知名度が上がるのかなと思っています。そういう風に外に出て行って、園が外とつながることで、また新しい突破口が開けるなら、それはいいなって思いながら動いているところです。ちょっとそこは止まれない、今は止まらない方がいいかなとは思ってます。

藤田 特におしお幼稚園の場合、プロジェクト型保育をされているので、地域との関わりで保育が派生していったり、子どもたちの興味関心を広げることにもつながると思います。絵を飾ってもらうのは、おしお幼稚園とすごく親和性が高い取り組みですね。

episode8. 【アナログチックな方向に潮目】

三浦 Instagramはしてきたんですけど、2〜3年前ぐらいまでは結構、大崎幼稚園で働きたいですっていう学生さんもInstagramを見てきてくれたりとか、もちろん支援センターに来てくれたりとか、園児として入園してくれたりしてたんです。今はその園児でくるときにInstagramで、がだんだん少なくなってきました。今の若い子たち、うちの職員なんですけど、InstagramとかSNSに、なんだか耐性ができてきている。なんかInstagram越しだと逆にもう信用できないみたいな、そんなことを言い始めて、潮目が変わってるんですよね。だから安本先生の取り組みは、結局アナログのコンタクトをしてるわけですよ。カフェの人から「これはおしおの子どもたちが描いた絵ですよ」と伝えてもらう、ちょっとアナログチックな方向に潮目が変わってきてるのかなって思っています。アナログなやり方で他の園から聞いたのは、もう普通に自園の保護者に、自園のパンフレットでもいいし、何か名刺というかショップカードみたいなものを作って配って、誰かお渡しいただけますか、みたいな取り組みです。

ポスティングとかはできなくとも、保護者から保護者に渡すのはポスティングじゃないからOKです。だから普通にLINEでデータを保護者に流して、その保護者がデータで流してもらってもいいんですけど、どうやらその伝わる温度感が違う、それに乗っている信頼度がだいぶ違うんじゃないかと最近感じ始めています。

同じ写真を流す、同じパンフを流すにしても、ホームページ、Instagramよりも手渡しだったりとか、誰かからもらったみたいなの方が、結構何か真を食うみたいな感じで聞いています。安本先生がされてる試みは意外にいいんじゃないかなって最近思って、超アナログに舵切ってみようかな、Instagramはもちろんやりつつなんですけど、双方向でやっていったら面白いのかなと今思っているところです。

西尾 僕は安本先生が言っていることはとてもわかる気がします。先日、相談されたこども園さんは僕とか他の幼稚園さんに相談するよりも、マーケティングも広告も宣伝も、街の飲食店さんへ相談に行ったらいいんだって思いました。それこそ日々の園外保育で飲食店さんとコラボしたり、ということがあった方が、その地域の中の幼稚園やこども園としてやっていくには、長期的に見たら一番いいブランディングなんだろうなあと思います。

この前ある先生が講演で「一つの園で生きてくんじゃなくて、地域の幼稚園と保育園全員で生き残っていくっていう戦略を取る段階に俺たちは来てるんだ」っていうお話をされてました。本当に「地域としての幼稚園」みたいなところに行かないと、何か気づいたときには終わってるんじゃないかな、と最近は思っています。

episode9. 【地域とのつながりと園】

藤田 やっぱり地域に人がいれば、解決する部分も大きいとは思いますし、地元を盛り上げたりとか、地元にあるべき幼稚園、地元密接につながってる幼稚園になるので、地域との連携っていうのはこれからもたくさんの事例が出てくるでしょうね。

全国に視野を広げれば、街作りを意識されてる幼稚園さんもありますし、三浦先生のところも子育て支援センターだったり、放課後児童クラブだったりとか、それもある意味地域とのつながりだとは思うんですけれども。その辺り、一度お話いただいてもよろしいですか。

三浦 最初は幼稚園だけでしたね。保護者から、小学校1年生になったときに自分の子をどうするかとか、3年生4年生になったら大体みんな家でお留守番をするんですけど、特に小1の夏休みまでが心配みたいな声を聞いていました。ですので、まずは学童を始めて、小学校入ってからも面倒を見てくれる園じゃないと厳しいんだなと思って、まず学童を始めたというのがあります。

支援センターの方は、タイミングよく行政から声をかけられました。未就園児に限っているので、園とのつながりを持つ意味ではすごくいいなあと思います。ここ2〜3年はコロナ禍があって、在園児と外部からいらっしゃる子たちの交流がなかなかできなくて、園児募集にはつながっていないと思います。こういう話を妻にすると「園児募集に繋がらなくても、地域のお母さんたちが来てくれるからいいんじゃないの」みたいな、ごもっともな意見を言われます。それはそうだね、みたいな感じでぐうの音も出ないんですけど、そうした意味でこそ支援センターはすごくいいと思います。ただ、どうやって本当に認知度を上げるかが、一番の肝というか、課題かなと思ってます。

episode10. 【休墾地の田んぼをプレイランドに】

藤田 地域に開くことで、やっぱり知ってもらえる人は増えていきますね。一つの広報といいますか、広報が前に出るといいますか、必要なことをやってたらそれが広報につながるみたいなイメージで私は捉えたいですね。それで地域に求められる園となるような、何か流れなのかなって感じたりはしますね。

ちなみに三浦先生、ご参加いただいている先生方の中でこの方のお話をお聞きしたいとか、ありますでしょうか。

三浦 橋口先生、お元気ですか(視聴していた橋口先生に呼びかけ)。鹿児島市の吉田南幼稚園の橋口大祐先生は、地域に開くために、公園作りをしたり、支援センターの準備も進めているし、その地域、吉田を盛り上げていこうという感じで動いています。そういうお話をお願いします。

橋口 はい、すごい無茶ぶりですね。よろしくお願いします。

「開く」っていうのはやっぱり自分の中でもテーマにしていて、地域に開くもそうですし、そのつながり、園を運営する意味での存在意義的な部分で、やっぱり地域にあそこがないといけないよね、っていうところが大事だと思っています。幼稚園時代はそこの意識がかなり低かったんですね。

来年度は地域の方とか、近隣の地区の方が気軽に遊びに来れるようなプレイランド、泥んこ遊びができたり、田んぼでカヤックができたりとか、そんな場所を考えています。後継者がいなくなって、休墾地になっている田んぼを使って、子どもたちのためにそこをリユースしようという取り組みを、来年4月からする予定になっています。それも自分の園の子どもだけではなくて、地域にいる幼稚園や保育園の子どもたち、あとは小学校の子とかが使ってもらえるような場作りをして、コミュニティを広げていけたらなとを考えているところですね。

三浦 公園みたいな感じで作るわけだよね、誰でも来ていい場所、公園を吉田南幼稚園が作るみたいな感じですね。

橋口 そうですね、公園みたいな感じで、プレイランドと名前をつけて、誰もが使える場所です。管理を地域の人とか、高齢の方とかと一緒にしていけたらなという風に思うんです。

三浦 広報とか園の周知みたいなのは、今Instagramやホームページとかやってるし、そういうのも強いから、認知度が上がってるんじゃないか、みたいに感じることはありますか。肌感覚的にここら辺がリーチしてるみたいな例はどうですか。

橋口 そうですね、やっぱりホームページよりもInstagramがかなり動いていて、年齢層では33歳から38歳ぐらいの方、特に見に来ている8割ぐらいが女性だというデータも出ています。誰に届けたいかっていうところで、やっぱり今の時期は養成校の学生さんと入園募集で保護者の方、女性に届けたいというのがあるので、そこの発信というのは意識的にやっています。さきほど三浦先生が話されたアナログ感っていうのも、やっぱりInstagramだけじゃなかなか厳しいのかなと思っています。発信として周知はしてもらえてるけど、もうちょっと深堀りしたところっていう話で、やっぱりアナログ的な要素は必要ではないかと思います。電車に広告を出した安藤先生のお話もですね、地域性が情報発信ではかなり重要なのかなと思うので、各地域に合わせた発信というのを意識するのが大切かなと思って聞かせていただいてました。

三浦 電車があるところはいいけどね、うちの方は電車走ってないですからね。

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