[セミナーレポート]ITのプロが伝える、ストレスのない園のインターネット環境の作り方 ー『インターネットが遅い・つながらない』幼稚園・保育園が抱える課題の解決に向けてー

セミナーレポート

 2022年7月12日開催のセミナー「ITのプロが伝える、ストレスのない園のインターネット環境の作り方 ー『インターネットが遅い・つながらない』幼稚園・保育園が抱える課題の解決に向けてー 」のセミナーレポートです。

セミナー開催背景

2020年から始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をきっかけに、全国の多くの幼稚園・保育園・認定こども園では、保育のICTサービスを活用できる環境が整いつつあります。また、コロナ禍をきっかけに少しずつICTを活用した園運営、タブレットやカメラ・プロジェクターを活用した園児との教育活動共有、Youtubeを活用した家庭向けの保育動画配信、ビデオ会議システムZoomを活用したオンライン保育など、実践されている園様も増えてまいりました。

その反面、
・パソコン端末やタブレット端末1台を複数の教員で使いまわしている。
・インフラ整備で補助金/助成金などを利用して構築したが、インターネットが遅かったり繋がりづらい環境が続いている。改善方法がわからず放置してしまっている。
・現状、どんな機器やネットワークを使っているかわからない状態が続き、DXやデジタル化が滞ってしまっている。(園様のブラックボックスになっている)
など機材関係、ネットワークの課題に対しご相談いただくことが多くなりました。

本セミナーでは、中小企業を中心に多くの教育機関のネットワーク構築をサポートされている「USEN GATE02」のブランドでサービス提供をしている株式会社USEN ICT Solutionsを中心に、保育のデジタル化・DX化のインフラのトレンドや近況の共有と共に、課題解決へと導くサポートをいたします。

セミナー詳細情報

・タイトル:ITのプロが伝える、ストレスのない園のインターネット環境の作り方~『インターネットが遅い・つながらない』幼稚園・保育園が抱える課題の解決に向けて~
・開催日時:2022年7月12日(火)15時00分~16時30分
・開催方法:Web開催(Zoom)
・参加費用:無料 
・主催:株式会社USEN ICT Solutions(USEN-NEXT GROUP)、VISH株式会社、リンクエイジ株式会社

プログラム

1.オープニング 

『各園のパソコン・タブレットの利用状況と各園様に取り巻く近況』
 大野 達也(リンクエイジ株式会社 取締役)
 西尾 真吾(VISH株式会社 バスキャッチ担当)


2.講演 

『理想のネットワークが実現されにくい背景と解決』 
岩田 守央(株式会社USEN ICT Solutions 事業企画統括部事業企画部 マネージャー)


3. Q&Aとディスカッション
 岩田 守央(株式会社USEN ICT Solutions 事業企画統括部事業企画部 マネージャー)
 渡辺  豪(株式会社USEN ICT Solutions 営業統括部 第5営業部 部長)
 大野 達也(リンクエイジ株式会社 取締役)
 西尾 真吾(VISH株式会社 バスキャッチ担当)

登壇者プロフィール

岩田 守央(株式会社USEN ICT Solutions 事業企画統括部 事業企画部 マネージャー、コンテンツ制作委員会、新サービス戦略担当)
2007年に株式会社USENに新卒入社後、法人向けネットワークインフラ事業の営業、その後マネジメント業務に従事。2014年より同社経営企画室にて新事業開発を担当し、医療向け予約システム事業の立ち上げや店舗向けスマホアプリ開発事業の推進に従事し、大手法人向けアプリや第三セクター共同開発アプリのPMを担当。現在は株式会社USEN ICT Solutionsの事業企画部に在籍し、デジタルコンテンツの制作や新サービスの戦略担当や社内外のウェブセミナーの登壇に従事。

【主なセミナー経験】

・居酒屋ジャパン2020セッション 「飲食店舗のデジタル化に向けて」

・リスク対策.comセミナー2021 「アフターコロナにおけるエンドポイントリスク対策」

・東京都テレワーク推進センターセミナー2022 「NWインフラ整備とEPリスク配慮のポイント」


渡辺 豪(株式会社USEN ICT Solutions 営業統括部 第5営業部 部長)


2004年に株式会社USENに新卒入社以来、法人向けICT事業の営業を経て、10年来、営業部部長としてメンバー育成・マネジメント業に従事。合わせて、eスポーツ業界への参入に向けたプロジェクトなどのマネージャーを兼任し、「GATE02」サービスで世の中のDXを推進しております。


大野 達也(リンクエイジ株式会社 取締役)

大学卒業後、大手通信会社の法人営業部門で1位獲得。その後、M&Aのコンサルティング会社を経て、2010年にWEBマーケティングの会社の役員に就任。2011年、ゲームイラスト会社の株式会社ビアードコスモを創業、代表取締役就任。アフィリエイト広告の株式会社フォースリーを創業、代表取締役就任。2013年に株式会社CINGROUP、執行役員に就任。その後、数社の役員を経て、2020年2月にリンクエイジ株式会社取締役に就任。現在に至る。


西尾 真吾(VISH株式会社 バスキャッチ担当)


1982年愛知県名古屋市生まれ。大学卒業後、印刷・デザイン会社に入社。2010年にVISH株式会社に転職し、幼稚園向けクラウドサービス「園支援システム+バスキャッチ」サービス立ち上げから現在まで10年以上企画・営業・マーケティングを担当。全国各地の幼稚園・保育園・こども園を訪問し「日本一幼稚園を訪問した営業マン」とも言われている。幼稚園団体を含め、数多くの登壇実績を持つ。座右の銘は「仕事が仕事を呼ぶ仕事をしよう」

1.オープニング

 『各園のパソコン・タブレットの利用状況と各園様に取り巻く近況』

 大野 達也(リンクエイジ株式会社 取締役)

 西尾 真吾(VISH株式会社 バスキャッチ担当)

 

大野: VISHさんとのセミナーは3回目ですが、第1回、第2回のセミナーでアンケートを取らせていただき、第2回目には参加45園中34園にご回答いただきました。

「どんなシステムがいいのかわからない」「システムを利用するための機器が足りない」「Wi-Fi環境が悪い」「システムが複雑すぎてわからない」といった声が寄せられました。さらに実際に活用されている、園児の管理、園内の情報共有、写真販売、ビデオ会議システムなどでも、悩まれている方が非常に多くいらっしゃると強く感じております。

早速ですが、日本一幼稚園・保育園を回っていると自負されているのがVISHの西尾さんです。こういう課題は私も多々感じることがありますが、いかがでしょうか。

西尾: 私たちがサービスを開始した12年前、まだスマホの普及率は29.3%だったと思います(園支援システム+バスキャッチがリリースされた2010年のスマートフォン保有率は9.7%)。当時に比べてIT、ITツールが身近になっています。以前は緊急連絡を電話の連絡網で回していたのが、個人情報の規制で駄目になったり、欠席連絡は朝の限られた時間に電話対応に追われていました。それがiPhoneの上陸や政府のICT補助事業の後押しによって、ICTツールはすごく普及してきたと思っています。

大野: 弊社も写真販売のシステム、保護者様にご購入いただくサービスをやっていますが、利用者の91%がスマートフォン利用で、うち80%がiPhoneです。やはりスマートフォンの保護者様への普及はすごいと思います。実際に園様でもスマートフォンで業務をされている方は結構増えてらっしゃる感じですか。

西尾: 今ICTツールの導入が普及する中で、先生たちにスマートフォンやタブレットで作業をさせてあげたいという意見はすごく多いんです。そもそも「パソコンなの?」、「タブレットなの?」、それとも「スマホなの?」という質問をたくさん受けます。

大野: 情報共有のためにスマートフォンやタブレットの活用をイメージされてらっしゃる園が多くいるのでしょうか。

西尾: やはり欠席の連絡やメールの配信、写真の共有が増えています。あとは先生たちに指導要録や日誌、連絡帳を教室で書かせてあげたい、という園が少しずつ増えてきていると実感しています。

大野: ICTツールを導入されて上手く活用している園は、しっかりと目的とゴールがあるんでしょうか。

西尾: これは失礼を承知の上で言います。ICTツールの導入は進んでいますが、手段であるはずのICTツールの導入が、目的やゴールになってしまったケースが多いと思います。本来、業務効率化や働き方改革、保育の見える化、保育のノウハウの共有が目的だったはずなのに、補助金が出るから、ICTツールが流行っているから、とICTツールを入れること自体が目的になってしまうんです。例えばICTツールは入れたものの、園長室の1台のパソコンでしか利用できない、教室で使おうとしたら教室にはインターネットが届かなくて使えないケースもあります。

バスキャッチを始めて12年経って、本来の目的である働き方改革や保護者サービスの向上に繋がっているかと改めて考えてみると、「どうなのかな?」という疑問が実は私の中にあるんです。

大野: ICT化の目的とゴールが結構不明瞭なときがあると僕も感じることがあります。それが今回セミナーを企画した理由のひとつです。「ICT化したいけれど、いい業者を知らないので紹介してよ!」、というお話も多々あります。きちんとお聞きすると、使用できるパソコンがそもそも少なかったり、一つのメールアドレスを全員で共用しているため、メールを見られなかったり見落としたり……。後は、わからないことがすごくあるんじゃないかなと思います。

デジタル化、ICT化を進めている園の方から、「報告が大変だ!」とお聞きすることもあります。僕は場合によっては報告は紙でもいいと思います。つまり報告は紙で行い、一部デジタルを活用でいいのでは、と思うことが結構あるのです。西尾さんはどう思われますか。

西尾: 繰り返しになりますが、「職員が定着しない・たくさん残業している・働き方改革もしなきゃ……働き方改革といえばICT化だね。事務負担も増えているし、補助金も出ている、ICT化がよさそうだから」みたいなところが多いのではないでしょうか。実際よくお話をしていて、「連絡帳のアプリが便利みたいだから契約したい!」と言われたときに「それって本当に必要ですか?」と訊ねます。そこで一緒に業務の棚卸しをしてみると、「連絡帳は最優先事項じゃないですね」みたいなことがあります。

大野: ICT化の目的やゴールを明確にした上で、どんなシステムを使うべきなのかですね。そのために、「まずは現状把握が大切です、現状把握をしませんか」という話を次の講演に行く前に少しお話ししたいと思います。

○重要な現状把握の仕方

1.システム関連やネットワーク関連の業者一覧表を作ろう!

2.いくら払っているのか?をその一覧表に記載しよう!

3.保守があるかないのか?をまず把握しよう!

4.概念図にざっくりでいいので手書きで記載しよう!

5.概念図と業者一覧を見て、なにかあったらどこが責任を持つのか確認しよう!(園内でやるのか?業者が来るのか?誰がやるのか?)

大野: 現状把握のやり方ですが、目的とゴールの前に、まず「今皆様が運営されている園の中の状態を知っておきましょう」という話です。

例えば「インターネット回線、何使ってるんですか」とお聞きすると、結構みんな「NTTかな」みたいな感じで、「現状を把握されていない、わからない」という方が多くいらっしゃいます。

インターネットには回線や機器、ソフトなどいろいろあります。まず取引しているシステム、ネットワークの業者の一覧表を作りましょう。それができたら、各社にいくら払っているのか、その一覧表に使っている金額を入れて明確にしましょう。

そしてインターネットに繋がっている機械の写真を撮って貼りましょう。そしてわかればメーカー名と型番も記入しましょう。次に、ここが結構重要なのですが、買取りか、保守契約か。これを把握することが非常に大切です。買取りの場合は何かが起きたときは自分でやらなければなりません。保守契約があれば「カスタマーセンターや窓口に電話をすれば人が来てくれる、もしくは機械が新しく来る」というような流れになります。

何かをやろうというとき、現状がどうなっているかをしっかり把握することがすごく重要なポイントになります。

目的とゴール、「こうしたいんだ」「ああしたいんだ」を作る前に、まず現状を把握する。「こういう風にやろう。そうすると、これが必要だね、これは不要だね」というのがだんだん見えてくると思います。そこから「どうしたいのか」という部分が始まると思います。

次の2.講演は、今お話した流れを理解していただいた上で聞くと、スムーズにイメージが湧きやすいと思います。

2. 講演 『理想のネットワークが実現されにくい背景と解決』

岩田 守央(株式会社USEN ICT Solutions 事業企画統括部事業企画部 マネージャー)

皆さんは「こういった課題をITで解決できます」「こんなツールがいいらしいよ」という話をいろいろ聞かれると思います。ただし、どんなに良いサービスを導入しても、その基盤の部分で、「繋がらない」とか「遅い」とか、「よくわからない」とか不安があるので、「なかなかそういったツールの導入に至らない」という声をお聞きしています。その部分で少しでも解決に繋がればと思います。

本日の目次は下記のようになります。

1.弊社を含め簡単に自己紹介

2.幼児教育現場の課題。

私の母が長年園長先生を務めており、私も大学時代に日本とオーストラリアの幼稚園でボランティアを経験し、その違いや感じたことをレポートにまとめました。私の妻も今幼稚園で保育士をしていますし、息子もつい先日まで保育園に通っておりました。ですので少しはこの辺りの知識があると思っています。

 3.ITで課題解決

現場の課題をITで解決できることも増えていると思いますので、簡単に触れさせていただくと、実際にはやはり「インフラについて課題を抱えている園様が多いのではないかな」というお話をさせていただきます。

4.USENのサービスのご紹介

5.USENからのご提案

となっています。

1.弊社を含め簡単に自己紹介

弊社は、計25社 の事業会社からなるUSEN-NEXT GROUPです。60年以上にわたり展開してきた音楽配信(店内BGM)をはじめ、全国のお店や施設向けにはタブレット型POSレジ、クラウドカメラ、配膳ロボット、グルメメディア『ヒトサラ』などの提供を通して「店舗DX」を推進しています。ほかにも個人向けにはサブスク型の動画配信サービスを提供し、法人様向けにはネットワークインフラサービスを「USEN GATE 02」と呼ばれるブランドで提供しています。

USEN-NEXT GROUPには、私が所属している株式会社USEN ICT Solutionsと株式会社USEN Smart Worksという会社があります。USEN ICT Solutionsがネットワーク、インターネット回線、機器といったものを提供する会社で、USEN Smart Worksがクラウド系サービスを提供する会社です。この2社が法人様向けに提供するいろいろなサービスを総称して「USEN GATE 02」というブランド名で進めています。この中のインターネット回線、セキュリティサービス、クラウド系サービスなどでお客様の課題に寄り添ったサービスの展開を行っています。

2.幼児教育現場の課題

まず、先生側、保育園・幼稚園のお悩みからみていきましょう。

・園児一人ひとりの連絡帳を手書きするのは大変。

これは連絡帳だけではないと思います。紙媒体に対する手書きは、普段プライベートではあまりやらず、皆様スマホとかを当たり前のように使う時代になっています。紙媒体はスマホで普通にできる、消したり、移動させたり、コピー&ペーストしたりなんてことはできません。こうしたことからも負担が結構あるとお伺いしています。

・事務作業が減ればもっと他の業務に時間がさけるのに。

この資料を作るときに妻と母に話を聞いて、「とにかく忙しいこと」や「本当にいろいろな業務がある」と感じました。その反面、「業務負担が大きいこと」や「1個1個の業務に割ける時間が少なく、どこまで深く業務に当たれるのか、考えることができるのか」という課題があると聞いています。

・先生が一人休んでしまうと他の先生の負担が大きい。

先生が1人お休みしてしまうと、他の先生の負担が大きく、当然、他の先生にしわ寄せが行ってしまいます。

・イベント時の保護者の来場人数は制限をかけないと密になってしまう。

まだコロナ禍ですからね。私ごとで恐縮ですが、人数制限があるため、子どもの運動会や卒園式には妻が1人で行きました。私は後で動画で見るだけでした。

先生側も本当にいろいろな工夫をし、配慮してリスク管理されています。そのオペレーションも含めて、「すごく負担や課題が多い」と感じています。

一方で保護者様側の課題を見てみましょう。

・毎日連絡帳を手書きしたり、欠席や遅刻、早退を電話で連絡しなければならないのは大変だ。

・園での生活やお遊戯会の写真や動画を購入したい。

昔ながらに廊下に写真を貼り出す園もあると聞いています。私は妻が選んでくれた写真を見るのですが、貼り出された他の写真は見ることができません。もしかしたら他にほしい写真があったかもしれません。私や妻の父や母にも見てもらいたいし、購入の希望があるかもしれませんね。

・自宅保育中でもオンラインで体操やお歌を楽しませたい。

実は子どもが新型コロナウイルスに感染して、その後、私や妻、一家全員が感染しました。当然、隔離期間が必要になるのですが、仕事もあって、子どもとずっと一緒にいられるわけではありませんでした。すごく寂しい思いをさせたなと思っています。もちろん園側に責任があるわけではありませんが、そんな課題を感じました。

・お遊戯会の様子をじいじ・ばあばにも見せてあげたいし、都合がつかなくて我が子を見られないのは悲しい。 

園の行事に私が行けないくらいですから、父や母は当然行きたくても行けません。

 3.ITで課題解決

こうした様々な課題が皆様の園でもおありかと思います。「そんな課題をITで解決できるのではないか」と考えています。私はこの資料を作るにあたって、妻と母にいろいろな質問をしました。「ICTって何だと思う?」「DXって何だと思う?」という質問をしました。ところが、「よくわからない」「それが専門じゃないから」と一蹴されてしまいました。

改めて、「デジタル化、DXってどういう意味なのか」をお話しします。

まずデジタル化とは「ITの進化により、様々なヒト・モノ・コトの情報がつながることで、競争優位性の高い新たなサービスやビジネスモデルを実現すること、プロセスの高度化を実現すること」です。

簡単に言いますと、電車に乗るときに、昔はどこどこ行きはいくらだと切符を買って、駅員さんが切符を切って、降りる駅で切符を回収していました。皆さん、最近は切符を買いませんよね。交通系ICカードを普段使いされていると思います。それがまさにデジタル化なんです。

DXは、デジタルトランスフォーメーションの略ですが、こちらは「企業がビッグデータとAIやIoTを始めとするデジタル技術を活用して、業務プロセスを改善していくだけでなく、製品やサービス、ビジネスモデルそのものを変革するとともに、組織、企業文化、風土を改革し、競争上の優位性を確立すること」となります。

要は「業務プロセスを改善していくだけでなく、競争上の優位性を確立すること」なんです。先ほど大野様、西尾様のお話にありましたが、デジタルツールの導入やデジタル化自体が目的ではなく、「職員の環境改善をしていく」「保護者に向けた新たな取り組みを行う」など、いろいろな考え方の園がある中でどういう違いを出していくのか。「そういう目的があった上で、それに対してITツールを活用していく」というのがDXの定義です。

単純に何でもかんでもデジタル化するのではなく、「何かしらの目的を持った上でデジタル化していくのがDXである」とご認識いただければと思います。

では、その中で世の中にあるITサービス、リンクエイジさんやVISHさん、また他の会社にも多くのITサービスがあります。こういったITサービスを導入することで実現できることを挙げさせていただきました。

【世の中にあるITサービスでできること】

○電話や紙でのアナログ連絡のデジタル化

・ペーパーレスで書類保管の手間が軽減

・普段はアプリでやりとりし、緊急のみ電話

・連絡帳記入に要する時間の節約

私の子どもはいま小学校に通っていますが、帰りの時間には「退出しました」とメールが来ます。小学校からの連絡も専用の掲示板サイトみたいなもので、そこにいろいろな連絡がきます。本当にリアルタイムですし、ペーパーレス、こういった連絡は保護者としてもすごく情報が早いので助かっています。その分、「職員の負担も軽減されているのではないか」と、使う側として思っています。

○園児のご家族に成長の様子を見せられる

・土日に仕事をしている父母や遠方の祖父母もイベントや園内での様子を観覧できる

・園児がお休みしたり、感染症で休園になっても先生や友だちとコミュニケーションが取れる

お話ししたように、私は子どもの幼稚園でのイベントに参加できませんでしたので、動画を見てなんとか感じ取ろうとしました。祖父母も動画を見せると喜んでくれますが、実際には切り取られた場面だけじゃなくて、やっぱりイベントそのものを見せてあげたいですね。「ITを使って見ることができる園も多い」と聞いています。

これはコロナ禍が続いていく中で、「園の努力やスキル、ナレッジだけで何とかしていくのが難しいものを、ITツールを使えば容易に実現できるものがあるんだな」と感じました。

少しまとめになりますが、ITでお手伝いできることとしては、保育充実化を目的としたDX、保育のドキュメンテーション可視化、見える化など、園の独自性を拡大させる一つのツールとしてITツールを導入することがあります。また、業務効率化を目的としたDX、職員が働きやすい環境作りによって従業員満足度の向上を目的としたものもあります。

今回のセミナーに先立っていろいろなツールを見ました。「皆様の目的を実現するためのツールには、本当にいろいろな便利なツールがある」と感じました。ただ、実際にツールを現場で活用する皆様からすると、ITツールに必要なインターネット環境ってどんなものだろうか、ネットに詳しい職員がいないので運用に不安がある。「この辺りが、非常に大きな課題になっているのではないか」と感じております。

4.USEN ICT Solutions のサービスのご紹介

ここで「USEN GATE 02」のご紹介をさせていただきます。「USEN GATE 02」は、インターネットの接続に必要なインターネット回線、プロバイダ、LAN配線工事、ネットワーク機器、Wi-Fi環境構築など、インターネットへの接続に必要な様々なものを一つのパッケージとしてご提供しています。

まず、インターネット回線ですが、なんとなくNTTという固定概念がありませんか。実はフレッツ回線というサービス、これはNTT東日本・西日本以外でも提供できるのです。もともとはNTT東日本・西日本がこのサービスをやっていました。それがあるときから卸売可能となり、今では弊社に限らず、いろいろな会社でフレッツ回線の契約ができます。すると、より低価格でご提供できたり、お客様専任の営業担当をつけることも可能になります。

我々もお客様に寄り添ったフォロー体制で、インターネットの回線のご提案が可能になっています。当然、同じフレッツ回線ですので品質は一緒ですが、低価格でサポートが受けられるものになっています。ちなみに、既にフレッツ回線を使っている園では、再工事不要で、契約の切り替えのみでご提供できます。

次にプロバイダですが、インターネットの接続には、インターネット回線とプロバイダの2つが必要になります。回線というのは道路だと思ってください。プロバイダというのは、いわゆる料金所で、インターネットの接続に必要なIDとパスワードを出す会社です。ちなみにコロナ禍において、総務省の発表ではインターネットの通信が約3年で3倍になったそうです。つまり非常に交通渋滞が起きやすい状態になっています。こうした状況を回避するために、新しい技術を使って「個人ユーザーと共通しない接続」が実現可能です。「園のインターネットがちょっと遅いな」という場合には、こうした法人向けの提案をさせていただきます。

ネットワーク機器は、「どんな機種を選べばいいかわからない」「繋がらない」「故障のときにどうしたらいいかわからない」という声が非常に多いと伺っています。我々はお客様の環境をヒアリングさせていただいた上で、最適な機種の選定、設定の代行、故障時のサポート窓口など、運用についてもサポートしています。

併せて「機器を用意できても工事や設置をどうするのか」ですが、USEN-NEXT GROUPは長年にわたる音楽配信サービスの提供を通して、全国の拠点に自社の技術者を配備している非常に珍しい会社です。例えば複数園を全国で運営されていても、一律の対応が可能ですし、工事まで一貫して対応します。

5.USEN ICT Solutionsからのご提案

最後に我々から皆様へのご提案となります。先ほど挙げさせていただきましたインターネット回線とプロバイダ、様々なネットワーク機器、無線LANルータ、アクセスポイントのWi-Fi機器、こういったものとその接続工事、設置などの部分に関しては、まるっと弊社の方からご提案が可能です。

一部のみでも構いません。「すごく高いんじゃないの」などと言われますが、我々はこういったサービスを全部まとめてのご提案が可能な反面、この部分でいくらという部分の対応も可能です。本当に園のインフラになりますので、一番重要な基盤としてしっかりと安心して使っていただけるようなご提案をしたいと思っています。

本当にいろいろな課題があり、いろいろなツール、便利なツールで課題解決ができるかと思います。それを使う上で必要な基盤の部分に関しては、最適なご提案ができればと思っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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