目次
3. Q&Aとディスカッション
岩田 守央(株式会社USEN ICT Solutions 事業企画統括部事業企画部 マネージャー)
渡辺 豪(株式会社USEN ICT Solutions 営業統括部 第5営業部 部長)
大野 達也(リンクエイジ株式会社 取締役)
西尾 真吾(VISH株式会社 バスキャッチ担当)
Q:メッシュWi-Fiについて詳しく教えてほしい。
大野:
「メッシュWi-Fiはいいのか、よくないのかわからない」という質問をいただくことが多々あります。詳しいご説明をUSEN ICT Solutionsさんからお願いします。
渡辺:
「メッシュWi-Fi」という言葉はすごく流行っている言葉です。どういったシーンで出てくるかといえば、基本的にメッシュWi-Fiは家庭用で出てくる言葉です。
広い場所で、Wi-Fiのアクセスポイントをいろいろなスマホやパソコンで使うと、アクセスポイントの電波の関係上1台だとまかないきれないケースがあります。例えば自宅の1階にWi-Fiルーターがあってインターネットが使えるのに、2階に上がると使えないというケースです。それなら2階にもう1台必要だよね、といったシーンでメッシュWi-Fiが出てきます。
今回は園からの質問です。「園の建物は防寒の関係や建物構造上、鉄筋コンクリート造りが多いため、隣の教室でもう繋がらない」というお話が多々あります。すると「1部屋に1台欲しいので、メッシュWi-Fiがいいんじゃないか」というご相談だと思います。
基本的にWi-Fiには電波が届く範囲があって、その範囲を超えると繋がらなくなります。その電波を阻害する要因としては、鉄筋コンクリートの壁などがあり、壁などがあれば、当然電波は届かなくなります。
Wi-Fiルーターをアクセスポイントと呼びますが、これはWi-Fiの機械のことです。これがインターネット回線のモデムに繋がって、Wi-Fiルーターのアクセスポイントはインターネットにつながります。
例えば部屋に1台ずつ必要です、建物の1階と2階に1台ずつ必要です、となった場合、それぞれのWi-Fiルーターは有線LANケーブルで大元のインターネット回線のルーターに繋がらなければ使えません。
ここで自宅をイメージしてください。自宅内にLANケーブルがバーっと伸びている家は見たことがないと思います。そんなときにWi-Fiルーターのアクセスポイント同士が無線でやりとりをして、さらに電波を両者で補って広範囲で使えるようにすることがメッシュWi-Fiという機能になります。別の言葉では中継機ともいいます。
先ほどメッシュWi-Fiは家庭用とお伝えしました。実際のところ、一般オフィスや商業施設、さまざまなシーンで我々はアクセスポイントの構築をさせていただきますが、メッシュWi-Fiで構築しているケースはほぼゼロです。
複数のアクセスポイントが必要な場合は、本来アクセスポイントとはLANケーブルで接続するべきなのです。その工事ができない、もしくはコスト上、工事をすると高くついてしまうという理由で、こういった中継機、メッシュWi-Fiでの構築は確かにできますが、非常に品質が悪くなります。
家庭用であれば、「つながりにくくてもこれぐらいは大丈夫」というものがあるかと思います。けれどもサービス提供に必要だったり、今回のように園の業務に関わるインフラを作りたいというお話の中で、インターネットに繋がらないといった悩みもありました。
ポイントとしては、メッシュWi-Fi、中継機を使うことはできますが、中継するごとに電波が脆弱になってしまい、結果として満足いくパフォーマンスで伝えることができにくいんです。
メッシュWi-Fiは有線LANが届かないところで、無線でWi-Fi同士が繋がって構築することができる非常に便利なサービスですが、「品質が非常に劣化してしまう」という難点があります。
西尾:
「品質が悪くなる」というのは、回線が遅くなるとかセキュリティの問題なのですか。
渡辺:
皆様の感じられるところでは、「インターネットが遅く感じる」ということです。例えば1台がインターネットに繋がっていると、その1台目は劣化しないんです。しかし2台目、3台目になっていくごとに劣化していきます。劣化するとどう困るかは、業務によりますが、例えばテキストベースのものを送るんだったら問題なくても、「動画を各教室で見よう」という場合や、動画や写真をいっぱい送るときには、ちょっと苦しいかもしれません。
Q:抽象的で申し訳ないが、ICTをどの方向に広げて行けばよいのでしょうか。
西尾:
僕はこれの繰り返しになっちゃうのですが、やっぱり「自園のICTの目的と手段を改めて考えていただきたい」と思います。業務効率化や「教室で先生たちに触らせたい」、あとは「音楽をみんなで共有したい」とかであれば、僕は「インフラの整備はマスト」だと思っています。例えば僕らの「園支援システム+バスキャッチ」に対して、「こんな機能ができないか」という、お問い合わせをいただきます。世の中には0円から始めるチャットのソフトがあったりもするんです。そもそも「何のためにICT化をしたいか」という目的をしっかり考えていただければ、いいツールが見えて、ここにいる3社に相談する内容も抽象的ではなくて具体的になってくると思います。
大野:
僕は「多分インターネットを使わなくても保育って可能なのかな」と思います。ただ、例えば「コンテンツ、導入した英語教材の配信をインターネットでみんなで見て、一緒にやろう、一緒に遊ぼう」とか、「保育でコンテンツを活用しよう」という話があった場合には、方向性をかなり広げないといけないし、設備投資も必要になると思います。
逆に言うと、インターネットを使わない保育以外では、テキストベースのものだけだったら、それこそメッシュWi-Fiでいいと思います。重たいデータをやりとりするのであれば、やっぱりインフラ構築も必要ですし、広げ方、広げる内容、導入するソフトを見ながら、インフラの調整が必要になると思います。
保育中はインターネットはあまり使わず、保育の後に使うのであれば、Wi-Fiを使わなくてもいい内容の業務が多くなってくると思います。すると保育が終わった後に「先生たちが業務を行うときに、パソコン、タブレット、スマホのどれでやりやすいか」という話になります。先日、19歳の方と仕事の話をしているとき、僕が話したことを全部スマホにテキストで書いているんです。僕もびっくりしましたが、すごく速い。僕なんかより全然速いし、パソコンのタイピングよりもスマホでやる方が速いんです。こういう方がこれから園にもどんどん入ってくるので、「パソコンじゃなくてスマホでいいんじゃないか」となります。各教室で報告するときにテキストベースなどの重たいデータではないのなら、「スマホやタブレットを持たせ、全部それで行う」という方向性が見えてきます。今の10代〜20代の方々にはそういう方も多いと思いますし、世代の特徴を見てベストの状態を作るのがいいと思います。
渡辺:
我々は仕事上、いろいろな業種のお客様にICTのご提案をしています。お客様が求めることは、「ここ1年であれば、いわゆる業務のDX化、事業のDX化、そういったものを我々のITツール・ITサービス・ITソリューションを介して、どう実現できるか」という提案になります。
まず皆様にお伝えしたいのが「難しいことを考えないでください」ということです。すべて日本語に置き換えられます。皆様の抱えている業務であったり、悩みであったり、そういったところが言葉に置き換わると思います。例えば先生が何をしたいのか、保護者の方が何を求めているのか、子どもたちに何をしてあげたいのか、それを今やられていること、やられていないことを、ICTのサービスを使って、叶えられることがきっとあるはずです。
それがご参加の皆様からするとリンクエイジさんやVISHさんのサービスであったりすると思います。「それらを入れたいな」「使ってみたいな」「快適に使ってみたいな」「使ってみたけど、インターネット設定でちょっと思っていたことと違うな」とか、そういったときに「同じICTの中でも、我々のような設備、インターネットの回線であったり、Wi-Fiの設備というところが、インフラとして必要になってくるよね」という順番になると思います。
その順番で全然構わないと思います。何でもかんでも基本的に揃えるのではなくて、実現されたいことを考えて、それに必要なものを選定していく、用意していく、そういった順番で大丈夫だと思っています。
Q:大体同じくらいの時間に同じ機器がWi-Fiが繋がらなくなるのはなぜか。
大野:
インターネットって繋がったらずっと繋がったままのイメージ、例えば水道の蛇口をひねるとずっと水が出ているのと同じようなイメージがあると思います。ですが、実はインターネットは本当は細かく切れていて、細かい瞬断や細かいダウンがあります。先ほどの話にもありましたが、インターネットの技術はどんどん革新していて、その瞬断、切れることが少しずつ少なくなってきています。
渡辺:
一概にこれだと特定できるものではなく、非常に難しいご質問です。いろいろな箇所に原因があるかもしれませんが、一般的には大きく二つのことがよく言われます。
まず一つ目は、インターネット回線自体に何かしらの不具合だったり問題がある場合、これは大体混雑を指します。例えば朝9時から10時はいわゆる会社の始業時間と重なり、みんな出社して一斉にパソコンを開く。そうすると、日本中のインターネットは混雑し、結果として遅くなったり繋がりにくいという事象が起きます。
これが夜になると、皆さんご自宅に帰られて、YouTubeやNetflixを見始めるので、同じような現象が起こり、遅くなって繋がらなくなったりします。実はこれがインターネット回線に起こる一番多い事故、トラブルです。
これを解決するには、我々が申し上げるのもどうかと思いますが、「いわゆるもっとビジネスユースなインターネット環境を用意してはいかがでしょうか」となります。
もう1個は機器側ですね。これがアクセスポイント、Wi-Fiやルーターなど、インターネットの機器は、非常に複雑な機械です。パソコンなども同じですが、ある一定時間、ある一定回数の利用がされると、多くのリクエストが溜まります。先ほど大野さんが説明していた通り、インターネットは実は細切れの接続を繰り返しています。そのリクエストが溜まっていくと、やっぱりオーバーヒートしてしまうんです。すると、突然接続できなくなったりします。これはパソコンがフリーズするのとまったく同じ事象です。いろいろなリクエスト、作業が同時にありすぎて、溜まり過ぎてオーバーヒートしてしまうわけです。大体これは強制終了したり、機器の再起動をすると改善します。
実はシンプルなんですけども、この2つはビジネスシーンでも非常に多いトラブル、事故です。トラブルや事故の8割はこれといっても過言でありません。もし何かあれば1回電源を抜いて再起動すれば解決できると思います。
これは世の中の利用シーンと関連して起こる事象ですので、ちょっと乱暴なご回答になりますが、もうちょっとハイエンドな、もうちょっとビジネスユースな機器を選定されると、こういったトラブルはある一定数解決できます。
Q:園の担当者(私)がネット環境などに精通していない場合が多く、その充実化に不安がある。例えば回線の質と料金とのバランス(コストパフォーマンス)をはじめ、素人についていけないことが多い。一方、業者に一任すると、「言い値」のような形で提案されることが多く、そのサービスと金額が適切かどうか判断できない。そのため現状維持に落ち着いてしまう。
大野:
僕も元営業なので、一番言い値になるポイントだけお話しすると、それはセキュリティです。各社から相見積りを取って比較検討する際、セキュリティに不安がある、ちょっとセキュリティに漏れがあるかも…というのが怖いんです。結果として、一番高スペックな見積りを提示するんです。変な話ですが「怖いことに保険をかける」という意味で、言い値になりやすいんです。
セキュリティにおける一番の流出ミスは、正直言って人的ミスなんです。USEN ICT Solutionsさんもいろいろな事例をお持ちですので、その部分のご返答をお願いします。
渡辺:
多分一番多い悩みだと思います。昔はいわゆる業者に一任することがあったと思いますが、そうすると確かに言い値になりがちです。こうしたインターネットの世界は無形のものが多くて、「なかなか評価しにくい」という悩みがあります。ただ、ここ10年ぐらいのトレンドで申し上げますと、ほとんどサービス化されています。物もサービスもパッケージサービス化されているものはほとんど価格が決まっています。実現したいことは、それぞれの箇所でしっかりサービスが存在しており、それらを組み合わせることで実現できます。先ほど弊社の紹介の中にあった我々のご提案は、実はすべてパンフレットに載っているサービスを組み合わせているだけなのです。
そのため、我々と相見積もりを取っていただいて比較すれば、解決しやすいと思います。ポイントは一任を避けて、サービス単位で比較すること。ちょっと手間がかかりますが、そうすることで十分解決できると思います。
大野:
回線の質と料金のバランスという質問があったかと思いますが、回線の会社を変更するということでしょうか。
渡辺:
我々が幼稚園、保育園さん向けに想定しているソリューションサービスがあります。これは幼稚園、保育園さんの使い方を我々なりに理解させていただいた上で、過去の実績などを踏まえて、「これが適しているんじゃないか」といったところで選ばせてもらっています。もっともっと高品質で、もっともっと高価格のものはもちろんあります。
しかし、「そのバランスを、どういうふうに適切に評価をし、選定しなければいけないか」となると、やっぱりある程度の知識が必要なってくると思いますし、場合によっては営業にある程度信頼を置かなければいけないところもあると思います。最後はそういったことになってくると思います。
Q:
・園内のWi-Fi環境が一部のみで全体に工事をすると高額なので、メッシュWi-Fiでやってみようか検討中だが、つながり自体はどうなのか?
・通信でおすすめの会社はずばりどこなのか?やはりNTT?
・UTMを取り付けた方がいいことはわかるが、そこまでの必要性が見えないので教えてほしい。
・NASを構成して職員がアクセスしたり、カメラの画像を飛ばしたりしているが、アクセスの時間が遅いように感じる。そういうものなのか、何か対策があったら教えてほしい。
大野:
先ほどWi-Fiと回線のお話をしましたので、UTMとNASについて返答します。UTMはセキュリティに関する機器で、いわゆるインターネットのルーター、園側の入口のところに置く専用機器がUTMになります。NASはネットワーク上のサーバーになると思います。
渡辺:
まずUTMについてご説明します。UTMとは、あらゆるセキュリティの機能を搭載したパソコンだと思ってください。これは物理的なものです。どこに置くかというと、インターネット回線の一番近くに置く。その下にハブとかがあって、LANケーブルでつながってパソコンがあるというイメージです。UTMにはいろいろなセキュリティ機能が入っています。アンチウイルス、アンチスパム、Webフィルタリングでどこにもアクセスできないようにしようとか、いろいろなものが入っています。これは何を守るかというと、物理的にその配下にある機械を守るんです。ですからご自宅に持ち帰ったパソコンは守れないんです。なので、どういう機械を使って何を実現したいかによって、UTMが必要かどうかは大きく変わってきます。
NASに関してわかりやすくお伝えすると、いろいろな人たちがアクセスできる共有のサーバーです。例えば写真をいろいろな先生と共有したいという場合、みんながアクセスできる写真を保存しておくためだけのパソコン=サーバーだと思ってください。それを1台置くかどうかということです。それに対してアクセスが遅いというのは、インターネットは関係ありません。物理的なパソコン、LANケーブル、NASが関係あります。つまりNASの性能、LANケーブルの品質、パソコンのスペックなどに関係します。ここに対する解決策はそのいずれかを取り換えることなどで解決できると思います。
大野:
NASがいいんですか、それともクラウドがいいんですか、という質問もあります。VISHさんはいろいろな現場でも見られていると思いますがいかがですか。
西尾:
これは一概には言えませんね。渡辺さんが話されたように、NASは物なので、それを先生たちが一生管理しなければならないのは、すごく大変だと思います。園にお邪魔すると、ハードディスクやNASの使わなくなったものが、部屋の片隅に置いてあるので、「先生これ使えるんですか」って聞くと、「わかんない」みたいなやりとりがよくあります。個人的な話ですが、家族の写真を入れているハードディスクが動くか動かないかは僕もわからないので、最近はクラウドのストレージにお金を払って預けたいなと思っています。この辺りをしっかりやっていくには、職員の中に当然知識のある人が必要になってきます。個人的には「クラウドでもいいんじゃないか」と思いますが、クラウドとなると今度はセキュリティが心配になるんじゃないかと思います。
大野:
僕も個人的な話をするとクラウドです。セキュリティに関しては、クラウドサービス各社、AppleもGoogleもAWSもみんな到底普通の法人が払えない額の投資をセキュリティに対して行っています。僕は個人的には「クラウド1択なのかな」と思っています。ただ職員にIDとパスワードを付与しますので、パスワードの管理などはしっかり行っていただくとともに、職員個人個人の責任で守っていくことが必要だと思います。
Q:セキュリティについて聞きたい。セキュリティソフトのみで大丈夫か、UTMなどを入れた方がいいのか。
大野:
いま、UTM関係の質問をたくさんいただいています。UTMを入れれば、スマホ、タブレットも守られますか。Wi-Fiに繋がっている機器は守られないのですか。というご質問です。ローカルWAN側とLAN側の話が出てくると思いますが、ご返答をお願いします。
渡辺:
鋭いご指摘ですね。タブレット、スマホへの効果ですが、これは「UTMの下にあるWi-Fiルーターのアクセスポイントを使っているときのみ効果がある」と回答させていただきます。でも、そのスマホは自宅に持ち帰りませんか?契約しているキャリアの4GLTEを使いませんか?Wi-Fiでなく4GLTEを掴んだ時点で、UTMの効果は発揮されません。ですから半々の感じですね。なので、園の中だけでその機器を使って、帰るときは園に置いて帰るのだったら効果はあると思います。
大野:
僕もいま会社のパソコンを開いています。もちろんセキュリティソフトも入れていますし、二重管理という形で入口のところもセキュリティで守っています。けれども、パソコンを家に持ち帰って仕事をすることもあります。パソコンにはセキュリティソフトを入れた方がいいし、完璧を期すならUTMを入れた方がいいという話になります。
Q:要録、各種書類を先生方にも入力していただく上で、導入するのはパソコンが良いのか、タブレットが良いのか。
西尾:
これも問題ですよね、僕はパソコンですね。やっぱりキーボードで書類を打ち込みたいので。ただ、iPadとBluetoothキーボードの組み合わせの方が写真も撮れますし、どこかで音楽を流すときにも使い勝手がいいと思います。好みの問題もありますね。
大野:
音楽を流したりとか、ちょっとテキストを打つのなら、タブレットやスマートフォンがいいと思います。ただ、今回のセミナーのプレスリリースをお送りして、幼稚園、保育園の方に見てもらいました。皆さん何で見ているかというと、91%がパソコンです。つまり91%の方が幼稚園・保育園でパソコンを見ているわけです。タブレットで見る方はほとんどいなかったんです。機動性重視の業務には、タブレット、スマホがいいのですが、本格的に情報を吸い上げたものを見たりとかするのはパソコンがいいのかもしれません。機動性重視の人たち、つまり先生たちはタブレットで、事務局はパソコンという形でしょうか。今日ご参加いただいているのは園長先生や主任先生が多いので、ご参加の皆さんはパソコンの方がやりやすいのかなと思います。
USEN ICT SolutionsさんからもExcelやWord入力が多ければパソコンがいいのではないかとのご返答をいただきました。
Q:各クラスにパソコンを設置し、(園支援システム+バスキャッチ、メモリッジの)管理画面を共有する予定ですが、その他共有できるものはあるか。
西尾:
僕らのシステム「園支援システム+バスキャッチ」の管理画面をブックマークして、各教室に設置したパソコンでも使えるようにする予定とお聞きしています。他にできることとしては、クラウドを使うんだったら写真もストレージを一緒にして管理した方がいいと思うし、せっかくならチャットのソフトを入れるとか、カレンダーを共有するとか、いろいろな業務ができると思います。僕らの会社も、いろいろなクラウドサービスを使っていて、みんなで業務報告をするためにチャットを使ったり、何かそういった共有できるものってたくさんあるんじゃないかなと思います。
大野:
例えば保育中の事故であったりとか、そういうかなりクリティカルな情報だけはここで見よう。もうちょっとライトな情報はこちらで見よう。日々の楽しそうなことはここで見よう、という形で情報のランク分けをして、どれをどこで見るというルール設定をしないと、現場の方が混乱してしまうと思います。情報を共有する際は、優先順位や緊急性があると思うので、「そういう情報をしっかり設定してここで流すよ」と決めておけば、非常にいいと思います。リンクエイジ社内の話ですが、コミュニケーションツールとしてSlackを使っています。その中には、かなり重要な情報と重要じゃない情報が紛れ込む部分もあるので、しっかりと分けることに注力して運用しています。
西尾:
インターネット環境の悩みは皆さんお持ちだと思いますが、「どうやって解決したらいいかわからない」「どんな会社に聞いたらいいかよくわからない」というのが本音かと思います。今回のいろいろなお話で解決できたこともあるかもしれませんが、実際にはヒントがあった程度だと思います。また、「セミナーを聞いたけれどよくわからなかった」「もっと詳しく知りたい」という皆様は、お気軽にUSEN ICT Solutionsさん、リンクエイジさん、弊社にご連絡ください。USEN ICT Solutionsさんにお願いして構築できるインターネット環境は、今ちょうど都道府県から出始めている補助事業の対象にもなると思いますので、ご検討いただきたいと思います。
また同様のセミナーを企画していきますので。その際にはぜひご参加いただければ幸いです。